IoT技術がさまざまな分野で浸透している。家庭でもIoT家電が増えており、Wi-Fi接続さえ叶えば、スマートフォンで操作をすることもできる。場合によっては家電同士で通信しあうことも可能だ。モノのインターネット化はこの数年で一般家庭でも取り入れられるようになり、スマートライフが主流になりつつある。
これまでも機械同士がネットワークを持ち相互接続(M2M)できる方法はあったが、特定の機械同士に限られてきた。IoTの場合は、インターネットを介するネットワークが確立されているため、機械間接続に広がりが生まれる。これによって遠隔操作や遠隔地からの情報収集なども容易にできるようなった。機械制御や監視を定点で集中して行う、定期的に計測した情報をセンターで集中して収集するといった自動化も容易となった。
近年では、こうしたIoT技術を駆使したさまざまなシステムが、IoTエンジニアによって開発されている。時代の流れに伴い、IoTエンジニアの需要が軒並み高くなっていることは言うまでもない。IoTエンジニアを目指す人口も増加傾向にある。IoT技術に興味があればチャレンジしてみる価値はあるだろう。(※IoTエンジニアの概要については「モノとインターネットをつなぐ【IoTエンジニア】」というサイトに説明あり)
では、IoTエンジニアが開発したシステムには具体的にどんなものがあるのだろうか。活用例をあげると、「ペットの健康管理」がある。猫用トイレにセンサーとインターネット接続機器を取り付けたものがその例だ。猫が排せつをすると、飼い主のスマートフォンに排せつを知らせる通知が届く。トイレ側では排せつの回数や量を分析し、健康状態を把握する手助けをするものだ。猫は腎機能が弱いため、排せつの回数や量で病気の有無を把握する必要がある。外出が多い飼い主にとっては安心だろう。
なお、スマートフォンのアプリと連動し、尿の回数や時間などグラフによって可視化できる。またカメラも搭載されているので、排せつ前後の猫の姿も画像で送られてくる。普段のペットの様子までわかるので、大きな活用例となるだろう。